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ハイパースケールデータセンターを支える「データセンター常駐保守サービス」

  • 課題

    • 長期にわたるデータセンター(以下DC)の運用品質を維持・向上させるチームの確保
    • 顧客の要望に迅速に対応できる高度技術人材の確保
    • コンプライアンス、サステナビリティなど、技術だけではない事業理念の浸透
  • 対策

    • 長期的かつ安定的な運用が期待できるパートナーとの関係組成。良好なチームワークでDC全体のサービス品質を継続的に向上
    • 高度なエンジニアリング力を持つ人材や常駐保守チームの確保
    • 組織的な訓練と教育に裏打ちされたコンプライアンスやサステナビリティへの高い意識の共有
  • ソリューション

    • 長期的かつ安定的な運用が要求される電気通信業界で培った「サービスをつなぐことの重要性」をベースとしたDC常駐保守サービスの提供
    • 高度なエンジニアリング力やコミュニケーション力を持つ技術者を中心とした常駐保守チームとバックヤード組織による運用体制の構築
  • Coltデータセンターサービス・ジャパン・オペレーティング合同会社

      • Coltデータセンターサービス Site Manager 青山陽 様
      • Coltデータセンターサービス Regional Operation Director(画面右下) 建部真悟 様
      • Coltデータセンターサービス Country Operation Manager(画面右上) 田頭伸之 様
      • Coltデータセンターサービス Marketing Manager(画面左) 明石みき 様

「技術力」と「人の力」がささえるデータセンターの運営

サステナブルでハイパースケールなDC、運用の鍵はチーム力。

「顧客中心主義」をビジネスのコアな柱と掲げ、サステナブルでハイパースケールなDCソリューションを欧州・アジアで展開するColtデータセンターサービス。DCを利用されるテナントであるお客様のご要望にフレキシブルに応える高い技術力と、サステナビリティやコンプライアンスを重視する事業方針がお客様から評価され、事業を拡大してきました。今後の事業拡大を見据える中で、DCの設備保守運用業務における長期的な安定運用を支えるパートナーとの協業は必要不可欠な要素となっていました。

京阪奈DC拠点、立ち上げの課題は優秀なエンジニアリング人材

現在のDC業務の運営について、Coltデータセンターサービスの田頭様は、「DC運用の課題は、電力消費量の増大や、構築、運用の技術面の難しさもありますが、高いチーム力を実現し、柔軟にお客様のご要望に対応しながら、20年~30年の期間で考えて、長期間にわたり運用を継続していくことです。そのため、日々の運用に携わる高度な技術者としてのエンジニアリング人材の確保は、常に課題となっていました。」と、語ります。

DCを取り巻く競争環境は、年々厳しくなっており、競合他社も優れた人材の獲得には、力を入れています。Coltデータセンターサービスにとっても設備保守運用の技術力だけでなく、同社が重視するコンプライアンス順守・サステナビリティ・トランスペアレンシーなどのポリシーに共感し、同社の社員と共に高い意識で業務に臨む優れた外部人材とのチームを組成していくことは、年々、難しい状況となっていました。

そのような環境の中、日本国内の西日本エリアにおける同社の重要なDCとして、2023年に京阪奈DCを運用開始させることとなりました。

運用技術だけではない。パートナー企業の選定基準とは?

京阪奈DCの開設にあたり、DC設備の保守運用を委託するパートナー企業を選定するプロセスにおいて、Coltデータセンターサービスは、DC設備の保守運用のエンジニアリング力はもちろん、常駐者の豊富な業務経験や、最新技術への対応力、提供するサービスへの効率的な運用の工夫が期待できるかなど、多面的・総合的に提案を評価、検討しました。そこで採用されたのは、NTTアノードエナジーのDC常駐保守サービスでした。

「運用上の技術的な対応やドキュメント面で充実した提案をしてくれる企業は複数ありました。しかし、10年後~20年後を見据え、サステナブルな事業運営をしていくための提案や、コンプライアンス順守に対する意識の高さ、また、当社の事業方針に合わせて継続的に人材を育成してくれる企業は、それほどありませんでした。」と、建部様は当時を振り返ります。

NTTアノードエナジーの対応力

保守・運用でDCサービスの本質が問われる

2023年3月に京阪奈DCは運用開始し、同時にNTTアノードエナジーも設備保守サービスを開始しました。一般的なDC事業者は保守運用業務を概ね外部のスタッフに任せてコストを抑えようとします。しかし、Coltデータセンターサービスの青山様は「日々の保守や運用業務だからこそ、自社の社員を中心にしっかりしたチームを構築していくことが大事だと考えています。結果として、DC全体のサービスの質を高めていますし、現場のチームワークがDCのフレキシブルな対応力にも直結しているのです。」と語ります。

また、NTTアノードエナジーのDCの運用チームについては、「チーム全体としてのエンジニアリング力が非常に高く、非常に満足しています。チームワークは申し分ありません。DCの保守員には周囲のメンバーに気を使えるコミュニケーション力も必要です。NTTアノードエナジーの社員は、バックヤードを担当するメンバーとのコミュニケーションや、協業するパートナー企業の方への対応も良く、自ら率先してチームをリードするなどのマネジメント面も含め、とてもよく対応していただいています。」と続けます。(青山様)

Coltデータセンターサービスはグローバルでハイパースケールなサービスを提供しているにもかかわらず、各エリアのDC拠点ごとに異なる独自の環境や条件に、保守者が柔軟に対応して、フレキシブルで迅速なお客様対応ができているという特徴があります。こうした対応ができるのは、現場の保守者が、拠点の環境に対応しながら、お客様のご要望の変化を感じ取り、主体的にもの事を解決していく姿勢を持っていることが挙げられます。「NTTアノードエナジーの社員は、お客様のご要望に迅速に対応し、緊急時にどのようにすべきか、といったときに自ら主体的に考え、行動をしてくれています。こちらが細かい指示をしなくても、課題を解決しようという、意思を持って行動してくれています」と青山様は語ります。

また、いざという時にはリスクを把握する能力も重要です。

「例えば、メンテナンス計画を立てる際に、各拠点の機器構成を熟知していて、操作や作業がどこに影響を与えるのか、といったことを把握していないと計画通りにいかずインシデントにつながることもあります。過去の経験からリスク要因を識別して対応するなど、サービスを止めることの重大さを知っていることも技術者には求められているのです。」(青山様)

NTTアノードエナジーの技術者は、電気通信業界に携わってきた背景を持ち、「サービスをつなぐことへの使命感」や「サービスを止めてしまうことの重大さ」を熟知した上でDC保守サービスを提供している点も、評価されています。

今後の展望

幅広い課題解決力と先進性のある総合提案に期待

これからもDC事業をさらに加速させていくColtデータセンターサービス。

NTTアノードエナジーの今後の取り組みにも期待されています。

「パートナー企業には、人への投資をしっかりやっていただきたいと思っています。技術的な資格の取得や、定期的な教育、訓練など、技術者スキルのバージョンアップをしていただき、当社と一緒に、これからも変化に対応していってほしいと思っています。」と、田頭様は期待を込め語ります。

また、今後に向けて、期待される提案については、 「当社は、DCの設備面でお客様の要望に迅速に応えながら常に変化に対応してきました。NTTグループが持つ最新技術を活用して、業務の効率化など、人手に頼らない仕組みづくりといった、恒久的な課題にも一緒に取り組んでいただければと思っています。これからの、積極的な提案に期待しています。」と、建部様は期待を寄せてくださいます。

NTTアノードエナジーの幅広い課題解決力と、最新技術への知見を取り入れた積極的な提案がお客様に期待されています。

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